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毎日新聞 2012年3月1日 西部朝刊
西部ガス:メガソーラー参入 北九州など3カ所−−来年度
(h)ttp://mainichi.jp/seibu/seikei/news/20120301ddp008020006000c.html
 西部ガスは29日、12年度から大規模太陽光発電(メガソーラー)事業に参入すると発表した。10億円をかけて同社の遊休地3カ所に発電用パネルを設置し、計3000キロワットを発電。年間1億円程度の売り上げを見込む。都市ガス業界では大阪ガスもメガソーラー参入を検討しており、西部ガスは新たな収益源として期待している。

 4月1日に事業主体の完全子会社「エネ・シード」(福岡市)を設立し、電力会社の再生可能エネルギー全量買い取り義務がスタートする7月1日から事業を始める考え。長崎市内の液化天然ガス(LNG)基地で500キロワット、北九州市内の都市ガス製造設備で1500キロワット、福岡県大牟田市内のLNG中継基地で1000キロワットを発電。年間総発電量は320万キロワット時で、一般家庭2200世帯の年間使用量に相当する。買い取り価格が、現在有力な1キロワット当たり35〜40円に設定されると売電収入は年間約1億円となり「十分採算が取れる」(西部ガス)という。

 西部ガスは3カ所での発電事業が軌道に乗れば、13年度以降、他社所有地での事業拡大を検討する。将来的に、太陽光発電以外の再生可能エネルギー事業への参入も視野に入れる。【太田圭介】


毎日新聞 2012年2月28日 西部朝刊
福岡・那珂川町:町立10小中校に太陽光発電の空調
(h)ttp://mainichi.jp/seibu/shakai/news/20120228ddp041010023000c.html
福岡県那珂川町は27日、町立の全小、中学校10校に太陽光発電による空調設備を導入すると発表した。小学校1校を除き、9月から使えるようになる見込み。県教委によると、福岡県内の公立小中学校の冷暖房化率は10.3%(10年10月現在)で全国15位。こうした取り組みは極めて珍しいという。

 町は当初、太陽光発電システムの設置は1校程度での導入を考えていたが、東日本大震災以降の経過から、環境意識の啓発のほか防災対策や電気の節約などを考慮し、全校への導入を決めた。太陽光発電は20キロワット毎時の発電量で、エアコンを29度に設定した場合、12教室ほどを賄えるといい、扇風機よりも効果的と判断した。

 空調設備の設置費が5億360万円で、その3分の1を国の交付金で、太陽光発電が2億2500万円で、その半分を国の交付金で賄うという。【勝野昭龍】


毎日新聞 2012年2月25日 地方版
豊岡市太陽光発電所を整備、メガソーラー実現へ 日高で来春操業 /兵庫
(h)ttp://mainichi.jp/area/hyogo/news/20120225ddlk28010484000c.html
 ◇環境都市目指す

 豊岡市は来年度、太陽光発電所を同市日高町山宮に整備する。年間日照時間が神戸市の7割という不利な条件を抱える豊岡だが、中貝宗治市長は「日本全体が再生可能エネルギーの導入を進める中、条件が不利だからといって環境都市を目指す豊岡が取り組まないわけにはいかない。むしろ技術開発などを進め、不利な条件を克服して採算が取れる事業にする先例をつくりたい」と話している。【皆木成実】

 来年度は第1期整備で、山宮地区の使われていないグラウンドに約4500枚、出力計680キロワットの太陽電池パネルを設置する。来春操業を開始する。2013年度以降、隣接するスキー場跡地に第2期整備をし、合わせて出力1000キロワットのメガソーラー(大規模太陽光発電所)にする。

 立地条件は厳しい。神戸海洋気象台によると、豊岡市の年間日照時間は昨年1465時間と神戸市(2104時間)の約7割。

 曇りでも発電できるが、市の予測によると、第1期設備の年間発電量は61万8000キロワット時(一般家庭約200世帯分)。同規模施設の全国平均の9割にとどまる。降雪対策のため、太陽光パネルを高さ90センチの台上に載せるなど建設費も割高になる。

 来年度予算案に盛り込まれた第1期建設費は約3億3000万円。さらに今後、メンテナンス費用などが数千万円かかる。

 現在未定の7月以降の売電価格を1キロワット時当たり35円と低めに設定すると、年間利益は約1600万円。施設費を回収するのに20年以上かかる試算になっている。

 太陽光発電事業は、電力の全量買い取りを電力大手に義務づける再生可能エネルギー固定価格買い取り法が成立し、7月から制度がスタートすることをにらみ、全国の自治体や企業が次々に参入している。

〔但馬版〕



毎日新聞 2012年2月24日 地方版
メガソーラー:釧路、十勝地方に5カ所建設−−国際航業HDが今夏 /北海道
(h)ttp://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20120224ddlk01020125000c.html
 ◇2100世帯分の電力供給

 航空測量大手「国際航業ホールディングス」(東京)は23日、釧路市と十勝地方の3町村の計5カ所に、大規模太陽光発電所(メガソーラー)を建設すると発表した。出力の合計は2100世帯分の電力を賄えるとされる7メガワット。雪解け後に着工し、今夏以降の稼働を目指す。

 建設地は、釧路市が▽星が浦5の工業団地4ヘクタール(2メガワット)▽音別町若草1の工業団地1・75ヘクタール(1メガワット)。十勝地方は▽幕別町札内みずほ町の工業団地2ヘクタール(1メガワット)▽本別町西美里別の町有地2ヘクタール(1メガワット)▽中札内村常盤西1線の工場跡地4ヘクタール(2メガワット)。

 同社はドイツ、イタリア、スペイン、チェコの4カ国計24カ所で計59メガワット、国内では宮崎県や群馬県の計2カ所で計1・5メガワットのメガソーラーを設け、中核事業の一つとして太陽光発電事業を推進している。

 釧路、十勝地方は日射量に恵まれ、同社は昨年夏に道に候補地の紹介を依頼していた。山本忠宏・太陽光発電事業担当部長は「今後も道内で候補地を探していきたい」と話した。【田中裕之】




毎日新聞 2012年2月23日 地方版
くらしに見る県予算案:太陽光発電 事業者向けも導入促進 /新潟

 県は11年度から、家庭用太陽光発電の普及に力を入れている。県認定の取り付け2業者を利用した人に対して、購入・設置にかかるローンの信用補完を県が行うことで金利を0・5%程度下げ、金銭的な支援をする仕組み。1100万円を計上したこの事業は今年8月でいったん終わるが、12年度からは工場など事業者向けについても導入促進を図るという。

 22日午前、新潟市北区。昨年12月、この事業を利用して1時間あたり最大5・13キロワットの電力を生み出す同発電を約280万円で購入・設置した市職員の柄沢智明さん(57)宅を泉田裕彦知事が訪れ、意見交換した。東日本大震災による電力不足を受け、購入を決めた柄沢さん。発電した電力については、自宅で使ったり、東北電力に販売したりできる。

 新潟での普及に際し障壁となるのは、雪。パネル上に積もることで、太陽光が取り込めなくなる。だが県産業振興課によると、新潟市の場合、雪があっても緯度が高く、春から夏にかけての日照時間が長いため、1平方メートルあたりの年間の日射エネルギーは東京とほぼ変わらないという。

 ただ、持ち家世帯の導入数は、昨年末時点で6275世帯で、全体の約1%にとどまる。1キロワットあたり国などから計11万8000円の補助が出るものの、平均規模4キロワットのもので購入・設置には約200万円かかるといい、コストの高さも課題となっている。【畠山哲郎】


西日本新聞
JR九州、メガソーラー参入
=2012/03/09付 西日本新聞夕刊=
(h)ttp://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/290980
 JR九州が、大規模太陽光発電所(メガソーラー)事業に参入する方針であることが9日、分かった。2012−16年度の中期経営計画に検討方針を盛り込み、早期実現を目指す。鉄道以外の収益基盤の強化につなげる狙い。

 JR九州によると、再生可能エネルギーでつくった電気を電力会社が高値で全量買い取る制度が7月に施行されることを受け、鉄道沿線の遊休地などで複数の候補地を検討。出力が千キロワット以上のメガソーラーを建設し、発電した電力を九州電力などに売ることを検討している。

 政府が買い取り価格を決めていないため、JR九州は新制度の内容を見極めつつ、計画を具体化させる。

 九州では、九電が福岡県大牟田市で3千キロワットのメガソーラーを運営。西部ガスも、北九州市長崎市の遊休地で計3千キロワットのメガソーラーを建設し、7月に運転開始する計画を発表している。


=2012/03/09付 西日本新聞夕刊=